犬の下痢について【原因と症状と対処法】今回はご紹介します。
愛犬が何度も下痢をしているととても心配になりますよね。
では、犬が下痢にどうしてなるのか、どういう症状が危険なのか、どう改善したらよいのか詳しく解説致します。

目次
原因
寄生虫による下痢
犬回生という寄生虫が原因で腸内環境が悪化し、下痢になることがあります。
その他にも嘔吐や貧血、食欲不振等の症状がみられます。
子犬に多いケースですが、老犬等免疫が低下している犬が寄生されてしますと、重症化してしまう恐れがあります。
最悪の場合、命を落としてします。
寄生虫の感染経路は様々あり、母犬から子犬への胎盤感染もあります。
犬回生以外にも犬が下痢を起こす原因となる寄生虫感染は「ジアルジア感染」や「瓜実条虫症」など様々
あり、便などで虫を見つけた場合は自己判断ではなく、病院に連れていきましょう。
消化不良による下痢
犬が消化不良により下痢になることがあります。
例えば、フードの食べ過ぎやフードを急に変えたことによるもの、拾い食いなどによる不適切な食べ物の摂食が原因となります。
よくあるのが、とうもろこし、ナッツ、こんにゃく、するめ、牛乳等は飼い主さんが愛犬に摂食させてしまい、消化不良を起こすことがあります。
食中毒による下痢
人間と同じように食中毒になってしまうと、犬も下痢がみられます。
散歩中に異物を口にしてしまったり、部屋でごみや腐ったものを口にしてしまったりすることが
原因で食中毒になることがあります。
また、症状としては血の混じった下痢や嘔吐、発熱などがみられます。
基本的に症状がみられてから48時間以内で回復しますが、稀なケースでは下痢が長引き、体調を崩してしまう
ケースがあります。
脱水状態にならないように飼い主さんが常に気にかけ、異変があれば病院に連れていくことがベストです。
ウイルス感染症や細菌感染症による下痢
犬パルボウイルス感染症やコロナウイルス感染症が原因で下痢になることがあります。
犬バルボウイルスは激しい嘔吐とみずみずしい下痢が特徴で、脱水が進行するとショック死してしまいます。
感染経路は犬の排せつ物や嘔吐物です。
そのため犬パルボウイルスに感染した犬の便や嘔吐物、唾液、鼻水などを舐めたり触れたりすることで感染してしまします。
感染した犬が使ったウイルスが付着した食器を使ったり、感染した犬を触った人間の手や衣類を介して感染することもあり、人間が媒体となってしますこともありますので、注意してください。
犬パルボウイルスは感染率が極めて強く、致死率がとても高い感染症なので、異変があれば早急に病院に連れていってください。
内臓不調による下痢
腸や膵臓等内臓の不調により下痢がみられるケースもあります。
ゼリー状な便や、下痢が長期間の場合は「炎症性腸疾患(IBD)」という病気かもしれません。
「炎症性腸疾患(IBD)」は重症化していなければ、消化の良いフードに変えてあげることで治癒できることもあるので、
フードをふやかしてあげたり、何回かにわけてあげたり、水分を多めに取らせてあげたりしてあげましょう。
重症になると腸からタンパク質が吸収することができなくなる「タンパク漏出性腸炎」になり、命に関わります。
ストレスによる下痢
人間と同じように犬もストレスによって下痢になるケースがあります。
犬にとってのストレスとはどんなものがあるのでしょうか??
一般的であるのが、環境の変化、季節の変化です。
環境の変化は、引っ越しや家族の増加、ペットホテルや初めての体験等。
季節の変化は季節の変わり目や、外部と内部の寒暖差。
また、運動不足からストレスを感じてしまうこともあります。
他にも犬がストレスを感じてしまうシーンは多いので、常日頃から注意しておきましょう。
こんな症状は即刻病院へ

1日に1.2回下痢をするようなケースや、1日に何度も下痢をし、更には食欲不振も見られるケース
などさまざまな症状がみられます。
緊急度が高い症状は即刻病院へ連れて行かなければなりません。下記表にまとめました。
下痢+嘔吐 | ・深刻な感染症にかかっている可能性 ・異物誤飲や腸閉塞の可能性 |
血便 | ・胃や腸の出血が原因の可能性 ・リンパ腫などの腫瘍の可能性 |
ゼリー状の便 | ・炎症性腸疾患、消化菅寄生虫感染症 ・食物アレルギーの可能性 |
便から寄生虫を発見 | ・犬回虫の成虫の全長はメスが5~20cmほど、オスが4~10cmほど ・便内に白いミミズのような虫が見られる |
対処
大切な愛犬が突然下痢になってしまったら、焦ってしまうことも多いと思います。
しかし、そういう時こそ、冷静に愛犬の様子を伺い、対処していきましょう。
上記の症状以外でなら飼い主さんが対処することで回復していくこともあります。
水分補給をしっかりさせる
犬が下痢になったとき、水分を上げないほうが良いと考えてしまいがちですが、失われた水分を補給させ、脱水症状にならないように注意しましょう。
下痢がかなり続くようであれば、どんどんお水を与えてください。
犬の首の皮を引っ張り、すぐ戻らないということなら、脱水症状になりかけているかもしれないので注意しましょう。
食事制限をする
犬が下痢になったときは、食事を少なくこまめに与えるか、2.3食絶食して様子をみてみましょう。
2.3食絶食することにより、消化機能が休まり、胃腸が回復するかもしれません。
ただ、水分はこまめにしっかりと与えましょう。
また、フードで消化器をケアする栄養素を含むものに変えてあげても良いと思います。
乳酸菌などをサプリで取らせる
乳酸菌等、腸内環境を改善してくれるサプリは下痢が改善されると言われます。
サプリは消化不良の改善や栄養不足を補ってくれる役割をします。
また、腸内環境を整えることで、身体全体の調子を整えてくれるので、乳酸菌等のサプリを是非試してください。
まとめ
今回は下痢について原因や症状、対策についてご紹介しました。
下痢については長引く場合等は自己判断せずに、獣医に相談しましょう。
またその際に、写真やペットの様子を動画にして持参することをお勧めします。
できれば、便をペットシーツやトイレットペーパーにくるんで持参してあげることが好ましいでしょう。
大切な愛犬が下痢になってしまっても、焦らず、対処すれば必ず元気になってくれます。